タイと日本の連携を深めて
タイ市場での高品質なデザイン供給に貢献

MAXRADIAN THAI Co., Ltd.

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タイと日本の連携を深めて
タイ市場での高品質なデザイン供給に貢献

タイ市場で販促効果の高い
パッケージデザインを。

「日本のデザイン品質はすごい」。
タイで育ち、日本での生活経験のあるポンシット氏の言葉には説得力がある。
MAXRADIANは日本のデザイン会社RADIAN社のタイ法人である。商品のパッケージデザインをはじめ、広告やカタログなどのグラフィック、展示会ブースを中心としたスペースデザインを手掛けている。同社でアシスタントマネージャーを務めるポンシット氏には「タイ市場のパッケージデザインの品質をもっともっと良くしていきたい」という想いがある。
「日本のデザインは見た目がきれいなのはもちろん、細かいところまで気を使ってデザインされています。目に留まる、興味を持たせる。パッケージのデザインが売上に大きく影響するということを踏まえてすごく計算して作られています」(ポンシット氏)。
タイでは、パッケージのデザインを重要視しているのは一部の大企業のみで、「品質よりもコスト」と考える企業がまだまだ多いという。
日本では誰でも知っているような商品のパッケージデザインや販促ツールを数多く制作するRADIAN社。
タイ法人は2014年に設立され、その翌年に入社したポンシット氏は、商業デザインのイロハを必死に学び取った。
日本とタイとの「架け橋」としての役割を期待されているが、それはただの「仲介役」ではなく、タイ市場におけるデザインをさらに良くしていくよう日タイ双方に働きかけることが使命だと理解している。「何年かかるか分かりませんが、タイの人たちにも、パッケージのデザインは商品の売上にも影響するとても大切なもの、という認識を広めていきたい」と想いを語る。

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日本側の経験やノウハウを
タイの志向にアジャスト。

今ではMAXRADIANの要として活躍するポンシット氏だが、もともとデザイン畑とは無縁の環境にいたという。
「5歳のときに3年間日本の名古屋に住んでいました。日本で暮らしていた頃の思い出が楽しすぎて、いつか日本に関わる仕事がしたいと考えて、大学時代は日本語専門学科を専攻していました」(ポンシット氏)。前職は日系の在タイ金融機関で通訳の仕事をしていたが退職。ちょうど求職中に人材会社から紹介されたのがタイに進出して間もないMAXRADIANだった。
「まさか自分がデザインに関わる仕事に就くとは思っていませんでしたね。デザインはもちろん絵を描くことすら大の苦手でしたから」と笑うポンシット氏。
入社当時から通訳だけでなく、持ち前のコミュニケーション力を活かした顧客との折衝、人事や会計など会社全体のことも任された。
入社当時はとても大変だったそうだが、その経験が今に大いに生きているという。「仕事ではいつも〈連携〉を心がけています。タイのお客様から要望をヒアリングして、日本、そしてタイの現場へと伝える。ただ言われたことを伝えるのではなく、その先のステップを意識して、必要な情報をできる限り集め、自分なりの意見もあわせて伝えることで、お客様のご要望以上の提案ができると考えています」(ポンシット氏)。
今後はタイの制作現場をさらに強化して、日本のデザインでタイのビジネスを変えていくというポンジット氏の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

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MAXRADIAN THAI Co., Ltd.

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